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2010年7月18日 (日)

「しまーには、しまーのルールがあるの・・・」

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『ファイアーキング・カフェ』(いしかわじゅん著:光文社)を読んだ。

     

「自分の居場所を求めて沖縄へと流れ着いた移住者達の姿を描いた6本のストーリーが、重層的に重なる連作長編小説。

作品中には、数年前から那覇に部屋を借りて毎月何日かを沖縄で暮らしている著者が、実際にすーじ小を歩きながら出会った人々の人間模様が、虚実織り交ぜ盛り込まれている。

移住者でも旅行者でもない立ち位置から、ゼロ年代那覇のあいまいでやるせない空気を描き出した本作は、小説の形をした、鋭い沖縄批評でもある。」(「箆柄暦Piratsuka Topicsの紹介文より)

7月11日には那覇のジュンク堂でトークショウが開催されたそうだ。

Photo

     

この小説に登場する場所は、

     

牧志・市場本通り・国際通り・久茂地川・沖映通り・松尾・美栄橋・栄町・開南・太平通り・農連市場・OPA・公設市場・久米・御成橋・那覇港・奥武山公園・平和通り・浮島通り・壺屋・安里・パラダイス通り・天ぷら坂・ひめゆり通り・三越・ダイナハ・泊・崇元寺・丸市ミート・・・。

     

これらは、間違いなく私の那覇暮らしの“日常の場所”であった。

     

さらには、宜野湾バイパス・大謝名・真栄原新町・神里原・桜坂・松山・辻。

著者の目線である「旅行者でもなく、移住者でもない」立ち位置は、ここで転勤族として暮らしていた私の立ち位置とまったく同じである。

すーじ小の何でもない情景描写と登場人物達の何の変哲もない会話が、圧倒的な臨場感を持って迫ってきた。

     

数年前の「那覇にいた自分」と照らし合わせ、苦笑し、頷き、一気に読んでしまった。

そして曖昧でなんともやるせない那覇の空気が伝わってきた。

     

おかげで、私の「沖縄病」の症状はさらに悪化してしまった。

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読み終えて、登場人物の、ダリアとサクラのこの言葉が妙にひっかかっている。

     

「しまーにはしまーのルールがあるの。ないちゃーの基準で測ってはダメなの」

「みんなそれぞれ一番大切にするものがあるの。自分の大切なものは大切。だけど、他の人の大切なものもやっぱり大切。自分の大切なものを押しつけたら、しまーでは生きていけないの」

     

「よそ者はいつまで経ってもよそ者なのは当たり前。そんなのしょうがないよ。ここで生まれたわけじゃないんだから」

     

那覇に住んでいた時のうちなーんちゅに対する私の立ち位置は、果たして正しかったんだろうか。

やはり私は「旅の人」・・・。

     

(写真上は明け方の市場本通り、下は国際通り三越前)

     

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